2021/2/3

熟議を阻む

 

新聞の記事から、なぜかと不思議に思っていたことのひとつです。

地方議会の審議 熟議を阻む「討論1人1回」というのがありました。「討論1人1回の原則」があり、同じ議員が同一議題について1回限りの賛否の意見を述べるのが原則で、反復討論は許されていません。

「標準町村議会会議規則」には、「討論については、議長は、最初に反対者を発言させ、次に賛成者と反対者を、なるべく交互に指名して発言させなければならない」と明記されているが、討論回数については何の規定もなく、実際には1回だけである。

ただ、「議員必携」には、討論が2回以上になると、「理論を離れて感情論に流れるおそれ」があるから「必ずしも賛成、反対の意見を徹底させることにはならない」としている。議事整理の上からも適当でないとされている。

実際に反対討論の後に賛成討論があるが、1人1回の原則なので、会派で何人かが交代ででてくる。同じようなことしか言わないので何でと思っていたので今回よくわかった。つまり形式のためだけである。もっとも2回以上になると感情だけというのは何となく分かる。

議員必携は読むが、このことについていままで当たり前だと思って、慣習だと思っていた。

今議会改革といって本町でも取り組んでいるが、やっていることにいつも違和感がある。また、初めて議員になった時に何か違うと思った。議会自体が、形式にこだわって世間とずれていると感じる。